年末年始に多いお口のトラブルと休日診療のご案内

こんにちは !三郷駅南口の歯医者「たいへい歯科」の院長の小田です。いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。早いもので、2023年も 残すところあとわずかとなりました。年内にやり残すことが無いように、皆さん慌ただしくお過ごしなのではないでしょうか?

早速ですが今回はお正月に多く発生する、歯に関するトラブルとその対処方についてお話させていただきます。

お正月になると、お雑煮やおしることいった「お餅」を使った料理を食べる機会が増えます。言うまでもありませんが、お餅は大変粘り気が強く歯にくっつきやすい特徴があるため、お餅を食べた拍子に詰め物やかぶせもの(補綴物:ほてつぶつ といいます)が取れてしまうケースがよく見受けられます。ちなみに詰め物やかぶせものは装着時に専用の接着剤で取れないように固定しているのですが、お餅が原因で簡単に取れてしまうということは、自分の歯と補綴物との間が虫歯になっていたり接着剤が経年劣化している可能性が高いです。

それでは詰め物、かぶせものが取れてしまった場合はどうすればよいかポイントを説明いたします。

①取れてしまった部分はエナメル質や象牙質など歯を削っているため、大変薄くなっています。
そのため固いものを噛むなど力が加わると割れたり欠けたりすることがあります。取れてしまった部位で強く物を噛むのは避けるようにしましょう。また、熱いものや冷たいものによってしみたり痛みが出る場合があるので、注意しましょう。

②詰め物・かぶせ物が取れてしまった際は、速やかに歯科医院を受診し治療しましょう。
詰め物・かぶせ物が取れた箇所は歯の内部が露出しているため 大変虫歯になりやすく、放置すると歯の状況が悪化します。また放置し続けることで歯が割れたり神経を傷めてしまう可能性もあります。

③取れてしまった詰め物・かぶせ物がもし手元にあれば、大切に保管し歯科医院を受診する際にお持ちください。
状態によっては付け直すこともできますし、もし付け直すことができなかったとしても治療を進める上で大変重要な参考情報となります。もし詰め物・かぶせものを紛失してしまった場合は、そのままお越しいただいても結構です。

④万が一詰め物・かぶせ物を飲み込んでしまった場合、ケースによって対応が変わります。
「誤飲」と言って詰め物・かぶせ物が食道を通って胃に入った場合、数日から1週間程度で消化器官を通って排泄される場合がほとんど です。お腹の痛みや体調不良など異常がなければそのまま様子を見ていただいて大丈夫です。一方で「誤嚥」といって詰め物・かぶせ物が気管に入ってしまった場合、誤嚥性肺炎などを起こす可能性があるのですぐに医療機関を受診する必要があります。飲み込んだ後に咳が止まらない、喉に引っかかるような違和感がある、苦しさなどがある場合は誤嚥の可能性が高いので、速やかに医療機関を受診してください。

⑤詰め物・かぶせものが取れた場合は、必ず歯科医院で対応してもらうようにしましょう。
時々、取れてしまったものを市販の瞬間接着剤などを使ってご自身で付け直してしまう方がいますが、絶対におやめください。市販の瞬間接着剤には、身体にとって有害な成分や歯や詰め物・かぶせものを傷める成分が入っている場合があるので、大変危険です。

以上、補綴物が取れてしまった際の対応策や注意事項となります。

年末年始になると多くの歯科医院が休診となりますので、もし痛みや腫れなど気になる部分があれば年内に受診して治療をお済ませください。もし年末年始期間中に歯の激痛や大量の出血などトラブルがあったら、お住まいの自治体の「休日診療」をご利用ください。応急処置対応が基本となりますが、地域の歯科医師が当番制で診療に当たらせていただいております。

◆三郷市歯科医師会 休日診療
http://www2.tbb.t-com.ne.jp/misato-dc/facilities.html

PAGE TOP